車輪が回り出したら
Travis Japanが好きだ。正確に言えば、9人のTravis Japanが好きだ。はじめて知って好きになったときは確かに9人いた。それから1年経って、2人いなくなった。いなくなったという表現は適切ではないかもしれない。Travis Japanは7人のグループになった。まるで、結成当初からそうであったように。それでも、9人にまだ縛られている私がいた。
誰がいなくなった、とか、グループが変わってる、とか聞くたびに必ず頭の中に流れる曲がある。嵐の『Still…』。誰かが同じ件でStill...、出していた気もするけど。私もこの曲を思い出してしまいます。歌詞が頭にじわじわと染み込んで、別れに肯定を促してくる。
でもできなかった。9人じゃないTravis Japanが嫌だった。大好きな大好きなユニットが報われない気がして、どうしようもない感情を抱いた。やっと巡り会えた、未来ある彼らが壊れていくような気がした。結成当初からずっと見ているわけでもない、ただのド新規なのに、なぜかそんな考えを持っていた。
3月1日、その日はプロフィールが消えた日。少クラの直前にTwitterを開いて知った。結構動揺してしまって少クラの最初の部分はあんまり見てない。でも、らぶとらのReloadが始まって見入ってしまった。黒髪の閑也くんが眩しすぎていつものテンションにすぐ戻った。最高だった。Love-tuneとして輝く顕嵐ちゃんもそこにいた。
でもそこで気付いたことがある。私は閑也くんが不幸になってほしくないだけだ。もちろん同じユニットのトラジャのメンバーにも幸せになってほしい。絶対に売れてほしいしましてやユニットがなくなるなんてことになってほしくない。マイナスになることなんて何ひとつ起きてほしくない。だけどその日の彼らはキラキラしててちゃんとアイドルをしていた。自分達の夢をただがむしゃらに追いかけていた。
『頑張れ、応援するよ』って伝えたいと思った。
もう今のトラジャのメンバーから拡輝や顕嵐ちゃんのことを聞くことは2度とないのかもしれないし、今の気持ちを聞くことなんてできないけれど、彼らがもう前を向いているのならファンである私も同じ方向を向くべきではないのか、そう思った。
情報局のプロフィールが消えて、集合写真も加工されて、雑誌にも出なくなって、少し時間が経った今、そう考えて私なりの区切りをつけてみました。
祭りやクリエでいないことに縛られて、輝く"Travis Japan"を一瞬でも見逃してしまうのは嫌だから。
たぶんあの時僕らは歩き出したんだ 互いに違う道を
いつかあの思いが輝き放つ時まで
車輪が回り出したら 旅は始まってしまうから
もうはぐれないように 過去をそっと抱きしめる
忘れないよ。Travis Japanでいてくれた日々があることは変わらない。
でももう、前を向いて進んでみるね。
ありがとう。そしてそれぞれの新しい場所で活躍することを願って。